靴修理屋さんと、うまく付き合おう!

はじめてのお店に修理に持っていくとき
やっぱりストレスを感じますよね

○ちゃんと対応してくれの?
○無愛想じゃない?
○怒られたらヤだな・・
○笑われないかな?
○こんなの直せるの?
○汚くて恥ずかしい・・・

いろいろ思うところがあると思います

ですが、そうやって色々思うように
お店側もけっこう色々思ってるんですよ、実は

もう少しうまく接すれば
もっと得をするのになぁ、とか

おいおいちょっと待って下さいよ、とか

思うコトが少なくありません

例えば・・

●クツをカウンターに無造作に置いて
「カカト」としか言わない(しかもボソッと)

べつに悪くはないのですが
「カカトお願いします」
のほうが感じがいいに決まっています
(ニッコリ笑顔があればなおGood)

●紙袋をカウンターにおいて無言

いや、出します、出しますよ
でも、なにか言って欲しいところです

●やたら前置きが長くて
なかなかクツを見せてくれない

来店自体が作業の手を止めています
予防線を張るのもほどほどにしましょう

とかとか

ちょっとしたヒールのキズにインクを塗るかどうか
ちょっとしたハガレにボンドを塗るかどうか

どっちでもいいことって結構あるんですよね〜

そういう「気づかないちょっとしたところ」
で仕上がりに差がつくのは仕方ないと思うのです

ちょっとしたコツをつかめば
気持ちよく付き合っていけますよ、きっと

そして、自分が得をします(^^)

結局は自分の為になりますのでので
ぜひ実行に移してみてくださいね〜

ここでは店員が男性でお客さんが女性という
もっともありがちな設定で具体的に書いていきます


まずは来店前にチェック・・

クツですから汚れているのは
当たり前なんですが

「ジャングルを探検してきたんですか!?」
と思うほど泥々のクツをよく見かけます

しかも「汚くてすいません・・」と
恥ずかしそうに持ってきたりして・・

それが案外キレイな方だったりするので
もったいないなぁ・・と思ってしまいます

拭きましょう!

なにもピカピカに磨くことはないですから
少し濡らしたティッシュなどで
サッと拭けばかなりマシになりますよ

それから何かの袋に入れて
持ってくると思うんですが

ギリギリの大きさの袋に
詰め込むのはやめましょう

なかなか袋から出せずに
ヘンな汗をかくはめになる可能性大です

気を使って「出しますよ」と
クツをつかんだ瞬間に
「ビリッ」と破れると泣きそうになります

少し余裕のある大きさの紙袋が最適ですね

ビニール袋に入れたクツを
さらにナイロン袋に入れて
さらにさらに紙袋に入れるのはやめましょう

エコっぽくないですし
出すのも手間取ります

ブーツの中にアンコを5個も
詰めないでください

パンパンになっています
可哀想です

アンコを入れるならつま先に1個
筒の部分には2つ折の厚紙

100円で売っているブーツキーパーなんかも
けっこう使えます

スマートに出せるように心がけると
カッコイイ大人の女性っぽくなりますよ

さあ、来店しましょう・・

さて、いよいよお店に行くのですが
どのお店に行きましょう?

だいたい生活圏に2〜3軒あると思うのですが
変なお店に行くとサイアクです

最近ではだいぶ減ったと思いますが
まだまだ対応の悪いお店も存在しています

「有名百貨店に入っている修理屋さんに
数万円のブーツを裏張りにだしたら
ホワイトソールのコバ(サイド部分)が
真っ黒に塗られて返ってきた」

なんて話もありますから
場所で判断するのは危険がいっぱいです

やっぱり自分の目で見て
判断するのが一番ですね

「これから10年は履こう」
と思っているような大事なクツを

初めていくお店にイキナリ出すのは
かなりギャンブル性が高いです

防水スプレーなどあっても困らないようなものを
買いに行ってみて少し質問してみるとか

これが最後の修理かな・・と思うようなクツの
カカト修理を持っていってみるとか

対応を探りながらシッカリ見極めましょう

説明がテキトーだったり
(本人もわかっていない)

いろいろ聞くと機嫌が悪くなる場合は
要注意です

「修理してやる」と見下ろしている
昭和の職人気取りかもしれません

たまたま臨時で入っている新人くん
かもしれません

しかもその新人が本当に新人なら
「今はムリです」と言ってくれますが

ヘンに3ヶ月ぐらい経験があったりすると
「何とかできるかも」
なんて無謀なチャレンジの餌食に
なるかもしれません

木目調のプリントヒールが
ガリガリに削られて
真っ白なプラスチックになっているのを
見たことがあります

いつもいる人なのかどうか
確認した方が間違いがありませんよ

でも
「店長なのに経験が研修だけ」
なんていう場合もあるので
本当に注意が必要ですね

やっぱり「捨て靴」を出してみて
試してみるのがいいかもしれませんね

来店したら・・

まず店頭に行き
「カカトの修理をお願いしたいんですけど・・・」
といった感じで靴をカウンターに置きましょう

ここでのポイント

1.笑顔で感じよく

2.袋から出してカウンターに置く
 履いてる場合は速やかに脱いで置く

3.靴は裏向けたりせずにそのまま置く
 ブーツなら底を店員さん側に向けて寝かせる

4.修理箇所や困っている症状を具体的に言う

最初でつまづくと大変です

コミュニケーションは第一印象って
言いますもんね〜

まずは笑顔で感じよく
「して欲しいこと」をハッキリ言うことです

「リフト交換」など専門用語を使って
少し「通」を気取ってもいいですね
(あまりやりすぎると煙たがられます)

よくわからない時は
「カカトがカンカン鳴るんですけど・・・」
「歩くとき滑るんですけど・・・」
と困っている症状を言ってください

恥ずかしがってなかなか靴を脱がなかったり
袋を持ったまま仁王立ちしていると
話が前にすすみません

「カカトしかできないんですか?」
と意味不明の質問をしたり

(カカト専門店なんて見たことがありません)

カウンターに来ていきなり
「すぐできますか?」
と聞くのはやめましょう

(なにをするか聞かないと判断出来ません)

すこしでも疑問に思うコトがあれば
聞いてみましょう

「低くなるってどれぐらいですか?」
「ベージュのゴムはないんですか?」
「音のしないゴムはありますか?」

聞いてみれば案外対応してくれますし
出来上がってから言っても手遅れです

大切なのはあなた自身の「?」を
なるべくなくすこと
安易な「おまかせ」は悲劇を招きます

いろいろ聞くと説明を面倒臭がったり
機嫌が悪くなる場合はかなり危険です

そうそうに切り上げて一目散に逃げましょう

そういう店員さんは多分
ウデはいいんでしょうが
接客業をしているという感覚を
持ち合わせていません

イシノソツウが難しいので
とんでもない仕上がりになったりします

これから永く付き合っていく相手としては
ふさわしくないと思います

緊急時以外は利用を控えましょう

逆に丁寧な説明があって
意思の疎通ができれば
あとはおまかせするしかありません

店内で待つなり預けていくなり
自由にしてください

預ける場合の注意点ですが
「じゃあ夕方取りに来ます」
と自分の予定を基準にしたほうがいいです

よくあるのが
「どれぐらいでできますか?」
と聞かれるので
「15分ぐらいですね」
と言っているのに
3日ぐらい取りに来なかったり

「じゃあ聞かなくてもよかったんじゃ?」
と思うコトがよくあります

自分の予定を基準にして
あいまいに伝えておきましょう

ちなみに料金は先払いのほうが
お店側には喜ばれます

出来上がったら・・

まずは仕上がりを確認するのですが
あまりジロジロ見ても嫌がられますし

かといって帰ってから気になるトコロがあると
また行かないといけないし

難しいトコロです

手にとってグルッと一周見て
違和感を感じなければOKだと思います

人間の目はよくできていて
仕上がりが雑だったり
何かヘンなことになっていると
すぐに違和感を感じます

気になるトコロがあれば
「もう少し削って欲しい」
「ココも色を塗って欲しい」
と言ってみましょう

仕上がりにケチをつけているようで
多少気がひけますが

感じよく言えば
気持ちよく対応してくれるハズです

ここで機嫌が悪くなるような店員さんは
要注意です

「オレ様の仕上がりに文句があるのか!」
と上から見下ろす石頭の可能性大です

永くお付き合いするには
適していないかもしれません

逆に

「これ以上削ると
 ココがこうなってしまいますが…」
「ココを塗ると別に料金が
 かかってしまうのですが…」

としっかり説明があるのは
かなりいい感じです

末永いお付き合いが期待できますね
いい関係を築きましょう

店員さんはやはり職人としての
プライドがありますから
仕上がりに対して誇りを持っています

「このオレのウデをもってすればココまで
 キレイに仕上げることができるんたぞ!」

とまで思っているかどうかはワカリマセンが
要するに褒めて欲しいんですね

特に一人でお店をやっていると
褒めてくれる人もいませんしね

得意になっている小学生みたいなもんです

それなのに「あ、大丈夫です」
だけだと少し寂しくなります

ここでワンポイントアドバイス!

少しオーバーに喜んでみましょう
これは効果テキメンなので
是非試してみてください

やることはカンタンです
ちょっと大げさに喜ぶだけです

●「すごーーーい!」←棒線の数が3個以上で!

どんなシーンでもコレを言われて
喜ばないオトコはいません。

必殺の一撃です

10代後半から20代前半の方に
オススメの方法です

●「こんなにキレイになるんですね」

目を見開くと威力は数倍になります
これは年齢問わずに使えます

他にも「こんなに速く」「こんなに安く」
などがあります
状況に応じて使い分けましょう

案外、女性の方なら普段から
無意識にやっているのかもしれませんが

やはり男性はリアクションのいい女性を
好む傾向にあります

小学生の男の子を「すごいね」と褒めるように
なおかつ尊敬の念を込めればカンペキです

お帰りの際に・・

さて、あとは帰るだけです
感じよく受け取って、さわやかに帰りましょう

とくに注意点はありませんが
「ありがとう」と言って横を向いた瞬間に
冷たい横顔になっている方をよく見かけます

笑顔はタテマエでこっちが本当の顔なのかな?
と少し寂しくなってしまいます

店員さんから見えている間は
見られていることを意識しましょう

見えなくなる直前にニッコリ会釈があれば
達人の域に達したと言えますね

ここまでできれば
大体は一度で顔を覚えてくれます

次回来店時はいい印象からスタートできますので
少々のムリも聞いてくれるでしょう

末永くより良い関係を築いてくださいね〜

どうでしたか?

ちょっと気をつけるだけで出来そうじゃないですか?

結局は自分が得をしますし
仲良くなると色々とサービスしてくれますので
やってみる価値はあると思いますよ(^^)

あと、やらないほうがいいことを
少し書いておきますね

●クツを持ってこずに聞きに来る

モノがないと見積もりはできません

気持ちはわかるのですが
必ずクツを持ち込んでみてもらってください

※電話も同じです

●まったく関係のない話をする

特に高齢の方に多いのですが

「俺等の若いころはな・・・」
「うちの孫がね・・・」

などですね

少しぐらいならまったく問題ないんですけど
10分たっても延々と話し続けたりされると・・

いや、マジで勘弁して下さい(^^)
話を聞いている間は作業できませんから〜

暇の時はまだいいんですけど
忙しい時はホントに勘弁してください〜


思いついたら随時追加しますね〜〜


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