靴修理のタイミングって?

〜どれぐらい減ったら修理すればいいの?〜

よくわからないという声の多い
「修理出すタイミング」
についてザックリと書いてみました。

正解はありませんので
参考程度にしてくださいね〜(^^)

●スニーカーのソール補強 

ソールを補強するならなるべく早めがGOOD!

すり減ってからでも補強は可能ですが
新品のうちに貼るほうが仕上がりがキレイです

カカトが大きく減ってしまっても直せることが多いので
「まだ履きたい」と感じたらすぐにお問い合わせください

破れ、ホツレ、穴あきなども気づいたらすぐにご連絡ください

そのまま履くとドンドン傷んでいき
修理費も高額になることが多いです



●ピンヒールのカカト修理 


ゴムが磨り減ってくると金属のピンが出てきて
歩くたびにカンカンと金属音がし始めます。

そのタイミングですぐに交換しましょう

そのまま履き続けるとヒールを削りながら歩くことになるので
修理の際にヒールが低くなってしまいます

ひざや腰にも負担がかかるので
早め早めの修理がオススメです

「まだちょっと早いかなぁ?」
ぐらいでちょうどいいと思いますよ 



●ローヒールなどのカカト修理 


さまざまなタイプがありますが・・・

一般的にはプラスチック、革、木などのヒールの下に
トップリフトと呼ばれるゴムが貼ってあるので

磨り減って土台まで減らさないうちの貼替えがオススメです

普通に歩いていればカカトは外側から減ってくるので
1日履いたらチェックしましょう

土台まで減らしてしまうと
修理の際にヒールが低くなるのでご注意ください。 



●紳士靴のカカト修理 


紳士靴のカカトは大きく分けて3タイプ・・・

@革、スポンジなどの土台(ヒール)の下に
 カカトゴムがついているタイプ

Aヒールそのものが1つのゴムでできているタイプ
 (リーガルなど)

Bヒールもソールもすべて一体型のタイプ


@は土台とゴムの境目の線を越えないうちに
修理に出してください

このタイプはカカトが減りすぎても
高さを戻せる場合が多いですが

継ぎ目が側面に残ってしまいますので
早めの修理がキレイに履くコツです


Aはヒールそのものが1個のゴムなので
半分ぐらい減ってからゴソッと交換するか

5〜6ミリ程度減った時点で修理に出し
減っている高さでまっすぐ削ってから
普通のカカトゴムを貼る方法もあります

この方法は元のゴムヒールが土台になり
その後はカカトゴムの貼り替え修理が可能です
(つまり@のタイプになります)


Bは一体型なので減っているところまで削ってから
カカトゴムを貼る修理になります。

減りすぎている場合は

斜めに減っている部分に
傾斜板のゴムなどを足して高さを戻しますが

継ぎ目のラインが斜めになり
「付け足した感」が出てしまいます(-_-)



●つま先のすり減り、穴あき 


レディスに多いのですが

元々底が薄くいため
つま先が削れたり穴が空いているのをよく見ます

少しぐらいの減りなら再生できるのですが
穴が開いているとキレイに仕上げるのは難しいです

「少し減ってきたな」と思ったら修理したほうが良いですね

特につま先が尖っている靴は減りが早い!

最初のカカト修理のタイミングで
つま先も修理するのがオススメです


紳士靴のソールはある程度厚みがありますので
減ってからの修理で問題ないと思います

新品のうちにソール前面にハーフソールを貼るのも
効果的ですね



●ソール前面の修理 


方法は2種類あるのですが・・・

@ハーフソールを貼って、それを貼りかえながら履く
Aそのまま履き、減ってきたらオールソール交換をする


@はなるべく新しいうちに貼ったほうがいいです

そのまま履いて底縫いの糸が切れてからでは
効果が半減します

レディスは元々ソールがかなり薄いので
買ったらすぐに貼るのがオススメですよ


Aは文字通り底を新しく交換する方法です
詳しくは次の欄に



●オールソール貼替え 


さまざまなタイプがあり説明が難しいのですが
ざっくりと分類すると

@ソールを縫いつけているタイプ(糸が見えている)
A        〃   (糸が見えていないタイプ)
B縫い付けた薄いミッドソールの下に
さらに底を接着しているタイプ(レッドウィングなど)
Cソールを接着のみで仕上げているタイプ

などがあります

@Aはある程度減ってきたら・・
というあいまいな言い方になります

履いている方ご自身が
タイミングを決めている場合が多いですね

例えば糸が切れてきたら、穴が開いたら、
つま先が無くなってきたら、カカトを○回修理したら・・・

などなどそれぞれのタイミングがあるようです

基本的にはアッパー部分にダメージがいく前ですが
グッドイヤーは”ウェルト”にダメージがいく前です


Bはブラックラピッド製法といいます

間に挟まっている薄いミッドソールに
ダメージがいく前が頃合です

カカトとつま先に注意しながら履いてください


Cはアッパーにダメージが行く前が頃合ですね

当店では同じように「接着のみ」でオールソールしませんので
縫い付けることで修理費が高額になります

購入金額を超えることもありますので
買い替えも視野に入れてご検討ください


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